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最後の小テスト
季節が少しすぎ、秋が深まっていた。
「論文もほとんど終わってるが、最後の小論文だ。ヘスティア、ブリュンヒルデ、ユノ。大丈夫か?」
ヘスティアは、4柱の神に囲まれていた。
「何見てんだやおめ等。頭押っぺすぞ」
「神だって、これ以上留年されると困るのよ」
「神が馬鹿とか流石に外聞が悪いのでぃいす!」
お前が言うな馬鹿。
「もう論文の下調べはごめんだぞ姉ちゃん」
「ホントに頼みますヘスティアタソ。アルビオネもいい加減にしろと言ってます」
「ああもう解ったべや!真面目にやったるべや!」
「ようし!最後の小論文だ!アカデミー周辺にいるトカゲについて!枚数は3枚!始め!」
最後の小論文がトカゲ。
かなりの譲歩があった。
まあ、いいかこれで。
アカデミー周辺にいるトカゲって言えばニポーントカゲ。まあここまでは出来てた。
ただなあ。トカゲの食性くらいは。
その辺の虫食ってるって、その虫のこときちんと書けよお前等。
ところで、3人の卒論まあ、普通に論文としての体を保っていた。
何とか、理事会に提出出来そうだ。
街で暴れたのはヘスティア、こいつはティア・アーネゼース。
一応言い訳は立っている。
「よし。頑張ったなお前達。あとは俺が責任もって理事会を説得する」
「先生。それじゃあ」
ユノをぎゅーっと抱き上げて、俺は微笑んだ。
「理事会の承認が得られたら、俺達だけの卒業式だ」
「先生。大好きです」
甘いキスを交わした。
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