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襲われた人妻
ジョナサンが離宮でけったいな親子関係を目撃していた頃、王妃フランチェスカはウキウキルンルンで、精力増大弁当を作っていた。
突然現れたクリステラは、楽しそうにフェリックスを託し、おっぱいを腹一杯飲んでまた帰っていった。
多分サウス・フォートに。
魔王にきちんと付け届け送っておかないと。
ジョナサンは、回数が増えると卵を欲しがるのよね。
卵を食べた王様とウキウキ子作り♡キャアアアアアア♡
すっかりエッチなママになっちゃった責任とってね♡パパ♡
現在、育休中の王妃が完成した玉子料理を盛り付けようと振り返ると、そこに、
けったいな髭のおっさんが座っていた。
「キャアアアアアア!どなた?ジョナサンのお友達?」
「ずっと見てました。奥さん。弁当を作りながら尻をフリフリ。まるで、私の神棒をバックで欲するかのように」
はあ?何この変態は?
思わず腰の剣に手を伸ばそうとすると、
「奥さん。奥さああああああああん!!」
「ぎゃああああああああああああ!!!」
おっさんに襲われていた。
「大丈夫!ただの浮気だから!動物になればバレないって!ヘーー奥さんだって!まあ!バレたけどさ!ほい!」
ボワンと音を立てて、フランチェスカが乳牛に変わっていた。
「えええええええええええ?!モーこれは何?!」
「は、孕めえええええええええ!俺の子をおおおおおおお!!モーモー浮気だモオオオオオオオオオ!!」
フンフン言いながら、雄牛がのし掛かっていた。
「モー嫌あああああああ!貴方助けてええええええ!モおおおおお!」
突如、フランチェスカが浮気棒で孕まされようとした時、
「何やってんがお前はあああああああ!」
カーフブランディングが、雄牛に炸裂していた。
要するに、おっさんは頭を押っぺされていた。
「うごおおおおおおおお?!ああ?!嘘?!何でいるのおおおおおお?!姉ちゃん?!」
浮気女を牛に変えるって男を、我々は知っていた。
このしょうもない浮気男の姉は、フランチェスカを元に戻していた。
雄牛から人間に戻った神ゼウスは、フランチェスカの馬乗りにされて、ボコボコに殴られていた。
「あばああああああああああああん!!やめ!おぶ!やめて!やめてって言ってるでしょおおおおおおおう?!うばああああ!!」
動かなくなるまで神を殴っていたフランチェスカは、顔を上げて、神にフィニッシュホールドかました荒っぽいファンクロリ少女を見た。
「ありがとう。助かったわ。で、貴女は誰?」
「お前が犬公の嫁かい。旦那がユノとやりまくってて、何も感じんがか?おかしいべや」
「ん?ああちょっと待って?」
やおら剣を抜いた。
「ちょっと待っとけや!こいつはゴミみたいな浮気馬鹿だが、殺っちゃ不味いべや!私がぶっくらしたからそれでよしとしとけや!」
「ええ?斬っちゃ駄目なの?」
蛮人母ちゃんの、新たな脅威があった。
ティア・アーネゼース、いや、ヘスティア・姉ゼウスは溜め息を吐いて、フランチェスカに神威を発動させた。
「お待たせ!フラさん弁当食おう!食ったら腹ごなしで子作りしよう♡あれ?俺の弁当は?」
「もう食べたでしょう?ないわよ?もう」
あれ?弁当なし?ってことは、子作りもなし?
俺は、微かに床に匂う、血の匂いを感じていた。
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