ep.4.5 *

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『あっ、かずき……っ』 「……っ、景……!」  何も考えずに作業的に抜くだけ、そう思い込ませようにもどうしても三神峯のことを考えてしまう。  ――あの双丘に隠された秘孔に触れたい。自分の自身を挿入して奥まで突きたい。そうして赤い唇に噛みつきたい。 「は……っ」  絶頂を迎え、自身から吐き出された白濁がシャワーの湯とともに排水溝へ流れていく。それでも自身はまだ上を向いたままだった。 (あの弱い口で俺の舐めたら、どろっどろに蕩けるんかな) 『和樹の、おっきい……』  触れるだけで感じていたあの口で、この太く怒張いた自身を咥えたらどのような表情をするのだろう。柔らかい舌で、どのように奉仕してくれるのだろう。 「景……っ」  ボディソープを手に出し、ぬるついた手で再び自身に触れる。もう頭に浮かぶのは適当なAV女優の姿ではなく、自分の下で喘ぐ三神峯の姿だった。誰かを思って自身が反り勃つのも、自分を慰めるのも久しぶりだ。 「景、景……、はっ、出る……っ」  結局三回精を吐き出しても、その欲望は治まることはなかった。
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