ep.6 *

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「は……、景、わかる?」 「ん、ぇ……?」  熱っぽく息を吐いた御堂は三神峯の右手を取り、そっと自分の下半身に触れさせる。 「景が可愛くてもうこんなになっちゃった」 「あっ……、う……」  優しく触れてくれていた御堂の雄の部分が露わになったような気がして、三神峯は恥ずかしさから思わず目を逸らした。御堂はまるで生娘のような反応を見せる三神峯に舌なめずりをすると、頬にキスを落としてそのまま耳元で囁いた。 「ね、触ってくれる?」 「和樹の……?」 「ふ、他に何があるの?」  その言葉に三神峯はおずおずと体を起こし、御堂のスウェットを下着ごと取り払う。その顔はすっかり蕩けていて、彼の下着も窮屈そうに主張させていた。  勃ち上がった御堂の自身は三神峯の拳二つ分の長さで形もよく、浮き出た血管が生々しい。三神峯はその全貌に少しだけ戸惑ったが、右手で御堂の幹に触れると唇を寄せて啄むようにキスをした。 「……ん、かずき……」 (手で触ってって意味だったんだけど……、まあいっか)  時折こちらの様子を伺いながら、必死に幹や鈴口に口づける三神峯の姿は正直絶景だった。ふ、と息を吐いて、今度は舌で幹の裏側を舐め始めた。三神峯の柔らかい舌に包まれる感覚が、たまらなく性感を刺激した。  こみ上げてくる性感に耐えながら、三神峯が口が弱いことを思い出して慌てて御堂は諭すように話す。 「っ、景、口、嫌でしょ。無理しなくていいよ……っ」 「き、気持ちよくない……?」
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