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三神峯は自分の下腹部をさすると、潤んだ瞳で訴えた。
「かずき、もっと……。かずきの、おなかにほしい……」
「っ、どうなっても知らないからな……っ!」
三神峯とて、御堂と同じで男相手、それも女役など初めてのはずだ。それでもこの三神峯の誘いように御堂は眩暈すら覚えた。三神峯はその言葉の意味を理解しているのだろうか。
御堂はベッドサイドのチェストからジェル状のローションとスキンを取り出すと、丁寧に手のひらで温めてから彼の秘孔に触れた。そこは御堂が触れた途端、物欲しそうにひくついた。丁寧になぞったあと、少しずつ指を沈める。
「んっ、かずき……」
「痛かったら言ってね」
ゆっくりと人差し指を秘孔の中に埋めていく。苦しいのか、三神峯は自分の唇を噛んで眉を寄せた。
「っ、ふ、う……」
「苦しい?」
「んっ、なんか、変な感じがするだけ……」
「少し動かすよ。力抜いててね」
絡みついてくる内壁をほぐすように時間をかけて指を曲げたり伸ばしたり、内側を撫でるように動かす。違和感に慣れてきた三神峯が、少しずつ吐息に色がでてきた。
「ふ、ん、ぁ……っ」
「指、増やすからね」
御堂は一度指を引き抜くと、先ほど取り出したジェル状のローションを指先に垂らして今度は人差し指と中指を沈ませる。
「あっ、ひっ、やあ……っ」
「大丈夫? 痛い?」
――くぷ、くちゅり。
指を動かすたびに、中では粘質的な音が響く。御堂の指が、どんどん奥に入って壁を解してくる。何度も御堂は大丈夫かと尋ねてきたが、波のように襲ってくる快感にうまく言葉が出なかった。
「かずきの、あっ、ゆ、指だから……っ、だいじょうぶ……っ」
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