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1本のときと違い、ばらばらに動く指に三神峯は耐え切れず体を捩らせる。固く閉じられた瞳に滲む涙に気づいた御堂は、安心させるかのように唇を寄せた。
「っ、もうすぐいいところ見つけてあげるからね」
「ふっ、う、あっ……、ひ、あッ!?」
奥のしこりに人差し指が掠ったとき、三神峯は今まで以上に高い嬌声をあげて体を弓なりにしならせた。
――見つけた。
「なに、これ、うあ、ああっ! んや!」
こりこりと刺激をしてやると、体を弓なりにしならせたままびくびくと体を跳ねさせた。鈴口に滲んでいた精が、体を跳ねさせるのと同時に少量ずつ吐き出されている。
「一回イっておこうか」
そう言ってキスを落とし、片手はナカのいいところを擦りながら、もう片方の手で三神峯の竿を上下に擦る。
「ひゃんっ! ひッ……、やあっ、だめっ、ああ!」
三神峯はより一層愉悦の声をあげ、枕を握った。
「ああっ! んッ、そんな、はげし……ッ! ッあん! ああッ――!!」
喉を仰け反らせて三神峯は絶頂を迎えた。
が、精は吐き出されなかった。絶頂を迎えた感覚はたしかにあるのに、まだずっとイっているように体の全てが敏感になっている。
その感覚に戸惑っていると、御堂は髪を梳いてキスを落としてくる。
「うあ、なに……?」
「ドライオーガズムだよ。景、射精しないで女の子みたいにイったってこと」
「そんな……」
感じたことがない感覚ばかりだ。本来なら使わないであろう器官を攻められて射精せずにオーガズムを迎えるなんて。それもこれも、御堂に触れられると理性がもたないせいだ。
肩で浅い息を繰り返しながら必死に飛んでしまいそうな意識を繋ぎとめる。オーガズムの余韻が引かず、肌に擦れるシーツですら刺激になってしまう。
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