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囚人
無色の絵画に
何を塗り足そうか
赤色も
青色も
黄色も
塗り足せば
足していくほどに
理想とは程遠く
知らない色が
知らないモノが
埋め尽くす。
色が見えないのは私の病気なのか
周りはしっかりと認識出来ているのか
色を、輪郭を失い
ぼやける視界に
心は何も動かない
頬を流れる感触が
唯一私に生きてる実感を示す。
吐き出した黒は
確かに蝕み軋む
人形に話しかけても
同じ言葉を繰り返す
これは赤色
私は青色も
皆んな黄色
無色に色を示されても
私は黒に染まり続ける
塗り続ける赤色を唱え続け
染まり続ける青色を信じ
黄色であることを願い続ける
焦燥に囚われ囚人と化す
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