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「じゃあ今から行こうぜ」 「あとは国村の親御さんだよ」 「そうだよな」 近くの広場で母親に電話すると二つ返事で賛成。部活もバイトもせずブラブラしてるのを良い目でみてなかったので当然か。今から払う入学金と冬期講習代等は銀行から自分の預金で払い、帰ってからその立て替えた金額を渡してくれると約束してくれた。 「やっぱり一度帰って親御さんと相談する方がいいかも」 深沢が急に弱気になった。 「いいって 、いいって」 「俺の都合で急に」 通話中の時間に色々思案していたようだ。 「けどその空いた時間、お前はどうすんだよ」 「これから予備校でテストなんだよ」 「マジで」 「そんな大それテストじゃなくて高校の指導要項の範囲の復習だから」
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