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かぐや姫??
その後、僕と父さん、美由ちゃん、そしてマスターの章太郎さんで、丸いテーブルへ移動し、僕は話を聞くことになった。
「直也くん、突然、本当に申し訳ない」マスターの章太郎さんが口を開いた。
「美由は僕の愛娘なんだ。これから言うことは、君には信じてもらえないかもしれないが、事実を話そうと思う」章太郎さんは言う。
「美由は僕の妻・萌子との子なんだ。萌子は美由を産んだあと、母子ともに光りだした。すると病室の窓にも光がさして月からお迎えが来たんだ。どうやら萌子は月のお姫様だったらしい。萌子は最後にこう話して去っていったんだ。
『この赤ん坊は17の歳まで育ったら、月からお迎えを寄こす』って。そう言って萌子は月に帰っていった。
それからは、この僕がこの美由を大切に育てた。しかし美由は17歳になったら月へ帰ってしまう。美由に17歳までに何がしたいか尋ねてみたんだ」
章太郎さんは言った。
「そしたら?」僕は訊く。
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