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「お嫁さんになりたい!」美由ちゃんが甲高い声で叫んだ。
「ウェディングドレス、ハワイ、赤ちゃん・・・あたしの夢なの」
「でも相手がいなきゃ」
「そう。そこで『誰と結婚したい?』って訊いたら、僕の親友でもありお客でもある君のお父さん・龍之介がいい、と言いだした。
龍之介も美由が小さい頃から可愛がってくれてね、段々と愛が芽生えていったってわけなんだ」
「龍之介さん、優しいモン! 顔も声もめっちゃ、アタシのタイプ」(美由ちゃん、本当か?)
「美由・・・嬉しいよ、可愛いなあー」父・龍之介のセリフ?
「オヤジ、ロリコンか」
「てへ、可愛くて」父さんは、はにかんだ。38歳のくせに・・・。
「僕も美由をお嫁になんかいかせたくなかった。でも美由がどうしても龍之介と結婚がしたい、と。僕もそこいらの知らない若い男子を連れてくるよりは、小・中・高と一緒だった幼馴染の龍之介なら、安心して嫁に行かせることができると思った」章太郎さんは言った。
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