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だってこの子はまだ女子高生・・・。僕は改めて美由さん?らしき少女を見る。
飴色のセミロングの髪はストレートで艶々と輝いて見えた。前髪はおでこのあたりでウェーブしている。小さなお顔にはキリッとした細眉。そしてぱっちり大きなお目々がキラキラと僕に視線を向けている。濃いピンクの艷やかな唇が色気を漂わせている。
僕はあまりの可愛さにクラクラっと来てしまった。雷を受けたような衝撃!
(え? なに? この子、読者モデルさんかな? マジヤバ! 可愛い!)僕は混乱した。
制服は市内の南高の制服だろう。紺のブレザー、赤白リボンを少し緩めて着崩している。
グレーのモノトーンを基調としたプリーツの効いたミニスカート。美脚には膝上までの黒いニーハイソックス。
青のスクバには、あの有名な熊さんのぬいぐるみがぶら下がって揺れている。
「直也くん・・・お父さんから話は聞いていたけどマジでイケてる美少年だね♪ 背も高ーい! 詰め襟の男子ってあたし憧れていたんですー。サッカーの有名な選手だったんだよね、絵も得意だって・・・すごいなあ、さすが龍之介さんの遺伝子! よろしくね♪」美由は言った。
「そういうわけだ、直也。今日からこの美由が新しいお母さんになる。歳は16。今度高校2年だな。直也と同い年になるのだな」
「だな、じゃねえよ。父さん、しっかりしてくれよ! 頭おかしいから」
美由が父さんの背中の方に回る。
「龍之介さん、ただいまー 美由がいなくて寂しかった?」といって座った父さんの背中からハグをするように背後から抱きついた。
「美由、寂しかったよ、今日からは一緒だね」
「一緒ってどういう意味だよ」僕は言った。
「3人で暮らすんだ」
「嘘だろ・・・」僕は狐につままれた思いだ。
「直也、お前は父さんの選んだ人なら信じると言った。今日からよろしく頼むな」父さんは言った。
「よろしくお願いしまーす、直也くん♪」
「オーマイガーー!!」僕は立ち上がって叫んだ!
このあと僕は衝撃の秘密を知ることになる。
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