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晴れでも雨でもない曇りは中途半端な立ち位置だ。灰色の空は気分が塞いでしまうこともあるかもしれない。でも、晴ればかりだと暑く感じたり水不足になったりするし、雨ばかりだと傘を差さなければいけないし、時に洪水になったりする。曇りというのはそういった意味ではちょうどいい天気なのかもしれない。
私は涙を拭い、ゆうの頭を撫でて微笑みかけた。
「ゆうちゃん、着替えてご飯を食べたらさ、お姉ちゃんと一緒に公園に行かない?」
「ほんと?行くー!」
ゆうは無邪気にはしゃいでくれた。隣に視線を移すと、穏やかな表情を向けている姉がいた。
少し立ち止まって呼吸をすることで、きっと何かが見えてくるのだろう。
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