6

15/15
前へ
/125ページ
次へ
 彼女は、相槌1つ打たずに話を聞いていた。  聞き終えたあと、一言「また愚痴を言いたいときがあれば、いつでも聞きますよ」と言って彼女は立ち去ろうとする。 「何も……言わないんだな」 「同情の言葉の安売りはしませんので」  そう言ったときの少し悪い笑みに、暁の心は一瞬にして奪い去られた。
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加