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『今日は楽しかったです』
『うん、ボクもー』
『俺もだ。』
『できたら、また行きたいですね。
今度は今日乗れなかったアトラクションを全部乗りたいです』
『……フリーフォールだけは勘弁して』
「……ふふっ」
3人で遊園地に行き休みを満喫した虚は、帰りの電車の中連絡を取り合っていた。
そういえば、と思い零人とのトークルームを開く。
しかし、零人からの既読は1つもついていない。
電車から降りた虚の足は自然と早足になる。
何か、形容しがたい不安があった。
「──ただいまです、零人……」
家の扉を開けるも、そこは明かりは点いておらず誰もいない。
「──零人?」
彼は、虚の知らぬ間に虚の目の前から消えていった。
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