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地球温暖化が進み、桜はもう散り始めている4月の初旬。
虚と零人は、私立清江高校の入学式へと出席していた。
虚は新入生席で、目に入れたカラーコンタクトを気にしている。
何度も零人に確認はしたが、やはり取れていないかが心配なようだ。
このあと生徒代表として謝辞を述べるのも関係している。
…余談だが、虚は入試をトップで通過している。
一方零人は、保護者席の後ろの方にいる。
形式的スーツを着ているが、自分では似合ってないと思っている。
着々と入学式は進み、新入生は退場していく。
虚と目が合い、薄く微笑まれる。
その様子を見て、零人は安堵のため息を吐き、体育館の外へと出ていった。
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