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入学生代表としての言葉を噛まずに言えて虚は安堵しながら新しい教室の席につく。
しばらく騒然としていたが、担任が入ってくると自然と教室内は静かになる。
「皆さん、初めまして。
そして、入学おめでとうございます。
この1年A組の担任を務めさせていただきます、南谷みなみです。
みなみ先生、とでも呼んでください。」
そう言いながら、南谷は黒板に名前を書き、ふりがなとして『みなみやみなみ』と書いた。
明るく『美人』よりも『美少女』と形容した方が合う女教師だ。
「はーい、質問!
先生、彼氏っていんですかー?」
何処かからそんな不躾な質問が飛んでくる。
「彼氏はいませんねー。
今のところ、結婚願望とかもありませんし、結婚はまだだいぶ先の事でしょうね。」
そうさらっと放たれた言葉に質問したクラスメイトはがっくりと肩を落とす。
「さて、本日は軽い自己紹介のみとなります。
出席番号順に、では……秋原さんからお願いします」
「はい」
そう指された男子生徒…秋原というらしい…は、姿勢よく立ち上がる。
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