女の子の人形

9/15
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
お腹が満足した花蓮と私は、少し散歩するためにイルミネーションがきれいな公園に足を運んだ。 花蓮は常に私の傍にいてくれて、公園の中では私の隣にいてくれた。 私はクリスマスイブに花蓮とこうしてきれいなイルミネーションを見ながら散歩できることが、とても嬉しくて幸せだった。 私にとって花蓮は、とても大切な存在になっていて、ずっと花蓮と一緒にいたいと思うようになっていた。 「イルミネーションきれい…」 花蓮の言葉に私も、 「うん、きれいだね!」 と言葉を返した。 少し歩いた所にベンチがあったため、花蓮と私は座って話をした。 「花蓮とずっと一緒にいたいな…」 私が話すと花蓮が、 「私は真桜といつも一緒だよ!」 と優しく返事をしてくれた。 「花蓮はまた人形に戻っちゃうのかな?」 私が悲しそうに言うと花蓮が、 「私にも分からないけれど、たぶんね!」 と答えてくれた。 「今度はいつ会えるのかな?」 私の質問に花蓮が、 「いつか分からないけれど、きっとまた会えるよ!」 と優しく教えてくれた。 時間が経つのを忘れてベンチに座っていた花蓮と私は、アパートに帰ることにした。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!