女の子の人形

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「今日はまだ夕食の準備してないから、一緒に外に食べにいかない?」 私が声をかけると花蓮が、 「うん、食べに行こう!」 と答えてくれた。 花蓮と私はアパートを出て、最寄り駅の近くにあるパスタ屋さんに入ることにした。 パスタ屋さんに入ると店内は綺麗でお洒落な雰囲気で、パスタのメニューもたくさんあって、どれもおいしそうで何を食べようか迷ってしまうほどだった。 2人で相談しながら花蓮と私は、クリームソース系の『スモークサーモンといくらの明太子クリームソース』と『カフェラテ』を注文した。 花蓮はいつもにこにこと笑顔で、私は花蓮と一緒にいるだけでとても心が癒されて幸せな気持ちになった。 おいしいパスタを食べて食後のカフェラテをいただきながら、時間が経つにつれて花蓮と別れる時間が来るのではないかと不安になった。 私は花蓮に率直に質問した。 「花蓮はどこから来たの?」 私の唐突な質問に少し戸惑いながら花蓮は、 「それが私にも分からないの…  気が付いたらいつの間にか真桜の部屋にいたの…」 と正直に答えてくれた。 「そっか、そうだよね…」 と私は素直に花蓮の話を受け入れた。
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