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あれから長い時間が過ぎ、ようやくあと少しで俺の刑期が終わるところまできた。
刑務所にいる間ずっと考えていたが、やはり、俺は弟に嫌われていたのだろうという結論に至った。もっと言えば、俺が弟のことを本音ではバカにしていたことまで、弟はわかっていたのだろうと思った。
実際、俺は弟のことをどんくさい奴だと思っていたし、弟は俺のことをひがみ、ねたんでいたのだろう。そして、その汚らわしい感情が溢れだした結果、俺に罪を着せるという形で、弟は自分の理性を保ったのだろう。
それにしても、まさか、あの歩に出し抜かれるとは...。
「あともう少し。」
俺はワラって呟いた。
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