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紅「ねぇねぇ!これなんかイエスくんに似合いそうじゃない!?」
紅里がそう言って手に持ったのはクリスマスのイラストがデザインされているマグカップだった。
彩「確かに可愛い!翼ちゃんとお揃いで買ってみても良いかもね!」
イ「お揃いかぁ!確かにいいね!」
水「何よそれ、なんかカップルみたいじゃない!イエスくんは彼氏じゃないって、翼も言ってたでしょ?」
紅「えーでも……あっ!!」
その時、紅里が手を滑らせてマグカップを2つとも落としてしまった。
ガシャーーーーン!!!
聖「あーーーーーーーーっ!!!マグカップが!!」
水「ちょっと紅里!!なんてことしてるのよ!?」
紅「や、やばい、やばいよ………:(;゙゚'ω゚'):」
紫「…日田さん、このマグカップ、1つ5000円するみたいよ。」
紅「1つ5000円!?てことは…弁償代10000円!?((((;゚;Д;゚;))))」
聖「紅里!!マジでどうするの!?」
紅「ど、どうしよう……((((;゚Д゚))))まずは翼を呼んで虹属性に変身してもらって…」
その時だった。
イ「…ちょっと下がっててもらえるかな?」
5人「?」
イエスが後ろから5人に声をかけた。言われた通りに後ろに下がる5人。
するとイエスは、壊れたマグカップを見つめた後に目を閉じた。
紅「イ…イエスくん?」
そしてゆっくりと息を吸い込むと、目をカッと見開いた。すると―――
――――壊れたマグカップがビデオの逆再生のように修復されていく。あっという間に2つのマグカップは元通りになった。
「「「「「…………………。」」」」」
5人は驚きのあまり絶句した。
イ「…実は僕、『治癒能力』っていう神の能力を持ってるんだよね。どんなに壊れたものでも、どんなに大怪我をした人でも、僕が今みたいに目を合わせれば一瞬で元通りになるのさ!」
紅「すごい…!ありがとうイエスくん!!」
聖「え!?でも翼はそんな神の能力?なんて持ってないよね!?」
イ「それはアイテールがまだ下級神だからだよ。僕は中級神なんだけど、中級神以上の神様には、『神の能力』っていう特殊な力がゼウス様から与えられるんだ。」
紫「……なんか翼が可哀想ね…。」
水「た、確かに…。」
イ「そんなことより、このマグカップ気に入ったよ!みんなの言う通り、これをアイテールとお揃いで買ってもらおうかな!」
彩「あっ…決まりね!それじゃあ私、これを買ってくる!!」
紅「うん!ありがとう!!」
――――――――
一方その頃。自分の買い物を終えた翼がお店から出ようとしていた。すると…
【(…なんか、僅かだけどデビル団の気配がする…!方角は南南東、距離はおそらく324m先…そこからどんどん気配が弱まっている…南南東の方角へ遠ざかっているってこと?そっちの方角って確か、紅里達がいるところだよね!?アイツら大丈夫かな…。)】
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