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「カモミールは薬剤師の鏡だね」
「私は王室に仕える者として当然のことを言ったまで。あんたが薬剤師として面汚しなだけ」
うわキッツ~。
はっきりと言ってくれるなぁ。
「まあ本当だから反論もできないけど」
「ダミ子。あんたのしょうもなくて多少需要のある研究も嫌いじゃないわ。だけど、たまにはたくさんの人を救う大義ある研究にも本気でやってみたら?」
「そういうのはカモミールが適任だと思うよ」
「自分でもそう思うんだけどね。生憎誰かさんの尻ぬぐいで手一杯なのよこっちは!」
カモミールはダミ子に悪態をつくと、爆発で散らばった塵や破片を集めたビニール袋をひっさげゴミ処理場まで行ってしまった。
室内を見渡せば、半壊になった部分は除いて、研究所は爆発する前とほぼ同じ状態まで綺麗に掃除されていた。
「優秀~……」
さすがミス・尻ぬぐい。
ダミ子は不器用な同僚に小さく拍手を送った。
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