宗次郎

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◇◇◇ そやけど…。 ぼったくりの店やったらどうしようか? 僕は少し心配やったけど、 店の中から聞こえてくる 楽しそうな笑い声に誘われるように ふらふら~っと店の中へ入ってしまっていた。 「何呑む? 温かいもんがええ? それとも… 冷たい生がええか? うちはセット料金じゃないから好きなもん注文してや!」 ママさんは、 とても気さくな感じの人で かしこまらずに気楽な口調で 僕に注文を聞いてくれていた 「じゃあ、そうですね…。 今日は冷えるので、焼酎のお湯割りに 梅を入れて貰えると有難いんですが」 「焼酎は麦でええ? 梅はしそ梅でええか? 甘い梅が良かったら、はちみつ漬けもあるからね!」 少し悩んでから僕が答えると… ママさんは、ニコニコしながら 麦焼酎の瓶を僕に見せて笑った。 「あ、しそ梅でお願いします♪(笑)」 僕は少し迷ったけど、 しそ梅でお湯割りを作ってもらうことにした。
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