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「わぁ~!くまさんだぁ!!」
翌朝、目を覚ました未耶がプレゼントを開けたらしく、大声で叫んでいる。
昨日青年が持ってきてくれたプレゼントを、そっと未耶の枕元に置いていたのだ。
「ママー!みてー!!!」
そう叫びながら、大きな熊のぬいぐるみを抱いて未耶が走ってくる。
「わぁ、可愛いくまさん!
未耶、良かったわね!」
「うん!!」
嬉しそうな未耶の笑顔を見て、幸せな気持ちになった。
「未耶、今日は一緒におばあちゃんの所に行こうね。」
「おばあちゃん?」
「うん。近所に住んでたおばあちゃんの所。
未耶がお世話になったおばあちゃんなんだよ。『ありがとう』を伝えに行こう。」
せめて未耶とちゃんと手を合わせに行こうと、夫と決めていた。
「わかった!
ねえ、くまさんもつれて行っていい?」
「うん、もちろん!
おばあちゃんにも見せてあげよう。」
涙を堪えながら未耶をぎゅっと抱きしめた。
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