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『お前らほんっと、しょうがねえなあ』
――青春真っ只中だった、あの頃の
大好きな幼馴染の彼曰く。
「臨、いつから私のこと好きだったの?」
「最初」
「さいしょ…?」
「こうやって自転車の後ろ乗せた時。多分一目惚れ」
「……」
「いた、なんで殴んの」
「分かりづらい」
「あと、初日から遅刻しても絶対に
節の所為にしないところも好きだった」
「……」
「お前殴んのやめろ、振り落とすぞ」
これはがむしゃらだった私達が
ゴールに漸く辿り着くまでの
何よりも愛しい
"超最強ルート"
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