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長押し(なげし)
長押(なげし)とは、日本建築に見られる部材で、柱を水平方向に繋ぐもの。鴨居の上から被せたり、柱間を渡せたりするように壁に沿って取り付けられる。
と、文字で書いたものの、いまいちピンと来ない方が多いと思います。この作品の画像を見てください、ズバリこれです。よくワイシャツやスーツなどをハンガーに掛けて、ここに吊るしますよね。青い部分は後で説明します。
読み方もファミコンの無限に復活できる裏技で、AボタンとBボタンを10秒間長押(ながお)しする、という時に使うような読み方ではないですよ、長押(なげし)です。
それでですね、普通は長押しの後側にある壁が、しっかり柱とくっついているのに、うちの昭和57年の家は、壁が途中までしかないんです。それは2階の部屋だけでなく、1階の和室においても。
これでは奴らはこちらの世界に、いつでも、どこからでも侵入できるということです。
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画像の写真では分かりませんが、長押(なげし)
の奥の壁は上の線ような凸凹の状況だったんです。日本は蒸し暑くて湿気が多いから、風通しの良い家にしたのか?だったら冬はどうするの?凄い寒いよ?コロナ渦になることを予見して、通気性の良い家にしたのか?事情は分かりませんが、確かなことがあります。それは退魔の煙を使用しても、奴らは必ず《復活》するということ。早くて2~3ヵ月。遅くとも来年の今頃には。
いつ奴らが現れるのか分からないまま、日々を恐怖に怯えながら過ごすのは、精神的に良くないので、私はその異世界への入り口を封印することにしました。
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