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【解説】&【巻末付録】
【解説】
超常現象の物語に、解説という名の設定を記載するのは野暮な感じがしますが、あくまで余興として楽しんでいただけますと幸いです。
【1】「の始まり。
~ 少し遅れて一同が硝子の酒杯を傾けていく。イレンは喋り始めた。
「よし、俺から話していいか? ~
【1の意味】「は、イレンの喋り始めを意味している。
【2】途中の言葉。
~ おいおい、皆聞き入りすぎだよ。 ~
【2の意味】ボヒズとラブラの言動を一人で語り始めるイレンに対して、周囲が驚き黙っている様子を見たイレン自身の言葉。
【3】」の位置。
~ 話甲斐があるもんだね」 ~
【3の意味】イレンの一人議論でボヒズ・ラブラ・コオル・ツユキ・イレンの台詞及び言動描写中、一人議論前にはしっかり区切られていた」が一度も現れていない。つまりここで初めて、イレンの言葉が区切られたことになる。
【4】少し先の未来予知。
~ まだ水蒸気を吸う前の口が、まだキャラメルを頬張る前の口が、まだラムネを食べる前の口が、まだガムを噛む前の口が、一斉に動く。 ~
【4の意味】一人議論の最後にイレンが喋らされていた、カルトホラーの内容にもある悪魔がイレンに憑りついている。ここではイレン(悪魔)が四人の言動を事前に予知していたことが、正規三人称視点で明らかにされている。
【5】悪魔の未来予知を超えている言葉。
~あくまでもこの話は、四人の中で無理やり、たいへんな思いをしたというだけことになった。さんかしゃの一人、イレンに事の顛末を、詳細を伝えようなどとは、誰も願うつもりはないらしい。全く、つまらん散歩をしたものだ。イ レ ン の お 望 り 通 り 、退散しよう。~
【5の意味】傍点で退散を望まれているのは『悪魔』である為、この思考文章が悪魔のものであると明かされている。イレンの中の悪魔は少し先の未来を予知できる為、これからの結末に退屈さを感じて退散することを決めた──という内容。ただ……そもそもの話、その悪魔の思考を使ってイレンから『退散を望まれた』ということは、イレンは悪魔に憑りつかれているいないに関わらず、少し先の未来を予知できるということになる。否、悪魔が予知できなかった未来が存在する時点で、(予知していればつまらない散歩を避けたはず)イレンは、悪魔よりもずっと先の予知を行えていたということになる。一体どうして、それ(遥か未来の情報)を……。
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【巻末付録】
皆さんの温かい応援が、シナリオ化の原動力の一部へと繋がりました。
日頃の感謝を込めまして、付録として添付させていただきます。
【サラウンドストーリー】ホラー・・コンチェルトカデンツァ
https://www.youtube.com/watch?v=s8iHuD41BVs
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