寝坊の話

1/1
前へ
/12ページ
次へ

寝坊の話

 筆者が小学校低学年くらいの頃に体験した話。  ある朝、母が焦り気味に筆者を起こしてくれた。    母が少し寝坊したので、一人で起きられない筆者を慌てて起こしてくれたのだ。 「寝坊するとか珍しいな」と筆者が母に言うと、母は「パパちゃんが夢に出てきて起こしてくれへんかったら、もっと寝坊してたわ」とホッとしていた。  パパちゃんとは、筆者からすれば母方の祖父にあたる人物であり、当時既に故人であった。  その日は母の誕生日だったので、夢枕に立ってくれたのはプレゼントだったのかもしれない。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加