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「もう少しだけ!」説明させてほしい。
さきほどの意見にはきっと、このような疑問が生まれるだろう。
「そんなこといったら、純粋な自分の意見なんて存在しないことになってしまう!」
たしかにそう考えられる。が、見聞きしてきた幾重にもわたる情報を自我という名で構築したものを「自分」と呼ぶのなら、そもそも自分の意見はおろか、自分という存在自体が曖昧になってしまうのではないか。
しかしその点は心配いらない。
かりにこの世界にあなたとまったく同じ経験、情報を入手した人間がいるとしよう。あなたはその人間が完全に自分のようになると思うだろうか。いや、そうは思わないはずだ。
同じ情報でも受け取り方が異なればそれはまったく別の色となる。あなたがあなただからこそ、あなたという自我を形成するすべての因子はあなた色に染まり、それが個性となる。
これまでつらつらと述べてきた内容をまとめると、「思うに」とは、「わたしの中にある無数の情報をわたしなりにこねくり回し、この世界にふたつとないわたしの意見として言語化するに」と表現できるのだ。
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「引きこもってないで出てきなさい! パソコンやりすぎると目が悪くなるわよ!」
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