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しんしんと降り続いたやわらかな雪がやみ、夜空には黄色い三日月とキラキラお星さま。
耳をすませばどこからかシャンシャンという鈴の音がきこえてきました。
そう、今夜はクリスマス。サンタクロースが1年で1番忙しい日です。
町の人々が寝しずまったのを待ち、動いているのは、サンタさんだけ。
あれれ?
どうやら、今夜はちがうようです。
もう一人、息をひそめるようにして動いている人がいます。
それは、サンタクロースにそっくりの赤い服をきた大泥棒のジェイクでした。
ジェイクは今夜、サンタさんが子供たちに届けるプレゼントをねらっているようです。
ぬすんだプレゼントを売りお金に換えてやろうとたくらんでいたのでした。
運のわるいことに、この町にきたサンタさんは、新人のサンタクロースでした。
不慣れで不器用な若いサンタさんは、地図を何度も確認してはあっちへシャンシャン、こっちへシャンシャン。
ジェイクが近くで自分を見ていることに、全く気づいてはいません。
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