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窓の外では木々が赤く染まり始めている。
部長が主導する事業の社内プレゼンが近々、社長に対して行われることになった。発表者は朝美だ。しかし、その資料作りも結衣が頼まれた。朝美は日に日に化粧が濃くなっている。
プレゼンが明日となった日の夕方、朝美が髪をかき上げながら話しかけてきた。
「明日の資料できた? もちろん説明用メモを読めば全て話せるようになってるわよね」
結衣は笑顔でうなずく。
「最終チェックを今日のうちにしておきます。明日9時半からですよね」
朝美は安心したようにうなずいて、終業を知らせるベルとともに帰っていった。
アラームで目が覚めた結衣がベッドサイドの時計を見る。8時半だ。枕元にある携帯電話で課長に「休みます」とメッセージを送った。
課長からの返信を確認した結衣は再び眠りについた。
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