3話

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3話

年の瀬も迫る12月に入り、年末年始に向けて社内も少しだけ忙しくなってきた。そのおかげで余計なことを気にしなくて済むから、私にとってはありがたいのかもしれない。 あれから課長とは、仕事上での必要最低限でしか関わっていない。というか、一方的に私が距離を取るようにしている。そうでもしないと、またあの時みたいな事になってしまいそうで…… 街中はクリスマスに向けてイルミネーションでキラキラしているのに、私だけその対極にいるみたいだ。クリスマスの飾りや仲良さげに歩いているカップルを見る度に切なくなる。 いつかこの気持ちをすっきり忘れて、課長の事を尊敬できる上司としてだけ見られる日なんてくるのかな……
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