ヘブンズ・スクエアを書いた理由

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ヘブンズ・スクエアを書いた理由

 ヘブンズ・スクエアを書いた理由は、令和3年10月27日、連載終了当日の私のつぶやき機能で5分割にもわたり、長々と書き連ねておりましたので、そっくりそのまま転載いたします。  ↓以下、その内容です。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――  この度、皆様のお陰で無事完結することができました。  最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。  さて、全く興味は無いとは思いますが、何でこの小説を書くに至ったかを、今からダラダラと書き連ねていこうかと思います。  多分長くなるので、お忙しい方は、一番最後の行だけ読んでください。  実は私、40代の、しがないサラリーマンでして。  ド田舎の小さな会社で、漫然とルーチンワークをこなすだけの、つまらない毎日を過ごしております。  サラリーマンの方なら分かってくださる方もいるかもしれませんが、私は時々無性に、「会社辞めたい!!!」と思う事があります。  何が切っ掛けでスイッチが入るのかは分かりませんが、たま~に心の底から、仕事を投げ出したくなる時があるのです。  あれは今から7か月ほど前、今年の3月中旬、ちょうど人事異動を目前に控えた頃、過去類に見ないほど、どうしようもなく、仕事を辞めたくなりました。  ただ、いきなり仕事を辞めたら、家族に多大な迷惑がかかりますし、嫁にブチ殺されます。  そこでまず考えました。一生金に困らないぐらい、お金を得てから辞めれば良いじゃないと。  で、何を思ったか、結婚して10年、少ない小遣いの中からコツコツとプールして貯めたへそくりを握りしめ、いきなり行ったこともない競艇場へ突撃し、一攫千金を狙いました。  案外、ビギナーズラックでどうにかなるんじゃないかと。  しかし舟券の買い方すらろくに知らない人間が勝てる訳もなく、わずか1日で20万もの大金が消えました orz  それでも諦めが付かず、懲りずに次の日も競艇場へ。  昨日の負けを取り戻すんじゃあない、俺は金持ちになる。一生食っていくのに困らないぐらいの、アメリカンドリームを掴むんだ……!  しかし世の中そんな甘くありません。この日も20万負けて、へそくりの全てが雲散霧消しました orz  ああ、何てこった。10年もの歳月を費やし、欲しいものを諦め、買いたい物を我慢し、いつか家族が大変な時に遣おうと備えてた、大事な大事な虎の子の40万を、たった2日で、ギャンブルなんぞにっ……!  駄目な奴は何をやっても駄目っ……!  しかしへそくりを使い果たした事には後悔しつつも、まだ目が覚めていませんでした。  この時の私はまだ、こう考えていたのです。  一体どうすりゃ仕事辞められるんだよ……!  ……と。  数日間、悩みました。サラリーマンは嫌なのだから、転職がしたい訳じゃない。でも自営業するだけの資本も商才も無い。  かと言って、在宅ワークするだけのスキルも資格も持っていない。  俺はどうやったら会社を辞められるんだ……!?  煩悶すること1週間。  ある日、私の脳裏に圧倒的閃き……! それほどの閃光……光がっ……脳を刺すっ……!  そうだ、小説家になれば良いんだ!!  きっと疲れが溜まって、いよいよ精神的に参ってたんでしょう。   何をどう考えたらそういう結論に至ったのか未だによく分からんのですが、まぁガチで小説家になろうと思ってしまったんですよ、あの時は。  で、小説家になろうと決めたは良いものの、どうやったらなれるんだろうかと。  そこでネットで調べたところによると、とりあえず色んな小説の大賞があると。  だからまずは小説を書いてみて、片っ端から賞に応募してみようと決めたのです。  そして書き始めたのが、本作、ヘブンズ・スクエアであります。  もうね、我ながら何やっとんねんと。  書き始めた時点でストーリーも構想も何も決まってないし、でも3月末が締め切りだしで、とにかく適当に書きながら、ストーリーを考えて……みたいな、もう滅茶苦茶ですね。書けば書くほどこりゃヤベェなと思いました。  でもまぁとにかく、どんな作品になろうが、最後まで書き切ろうと。  とはいえ、恥ずいので、死んでも嫁にバレる訳にはいかない。  そこで、真夜中、嫁や子どもが寝静まった後に、こっそり別室のパソコンを立ち上げ、シコシコ書きました。  そして一週間ぐらいで、どうにかこうにか、一応完成するトコまでは漕ぎ着けました。  あとは応募するだけです。  どこの賞も、他の賞と重複して応募するのは止めてくださいと書いてたけど、どうせ受からないから、そんなの知ったこっちゃありません。  3月末時点で応募できる賞には、可能な限り応募しまくりました。全部です。  その数、何と22!!  もはや賞のジャンル自体全然違うボーイズラブ物とか、SF物、ホラー物とかにも出したし、規定文字数の半分にすら届いてないのに、それでも出しました。ええ、出しましたとも。  出しまくってひとまず安心したところで、重大なことに気がつきました。  ちょっと待て、コレ賞に応募したとしても、結果が出るのって、ずっと先じゃね!?!?(汗)  小説書いて応募する事に躍起になるあまり、リアルの事をすっかり忘れていました。  社会は続くよ永遠に…… orz  こうしてめでたく、4月からもサラリーマンとして励む久米太郎なのでした……。  そして月日は流れ、5月頃から。  少しずつ、徐々に、応募した賞の選考結果が発表され始めました。  が……落選、落選、また落選っ……!  当たり前っ……! 至極当然の結果っ……!  ……とはいえ、やはり凹む。予想はしてたけども。  自分でも、どうせ駄目だろうと思いながら応募はした。  けど……でも……これだけ出したら……  正直、ワンチャン、どこか1つぐらいは……一次選考ぐらい、マグレで通ってくれるんじゃないかと。  1㎜ぐらい、頭の片隅で、そんな淡い期待もしていた。本人としては、頑張ったつもりでいましたからね。  でもやはり人生そんな上手くいく訳ない。  脱サラしたいから1週間で慌てて小説書いた奴が、に勝てる訳もなく。  相手は、良い大学出て、それこそ小説書くための勉強を何年もして、何本もの小説を書いてきた上で応募してるのだ。何百人もが。  そんな中に、素人のおっさんサラリーマンが応募する事自体が、そもそもおこがましかったのだ……。  12コ目ぐらいの賞に落ちた辺りで、ようやく目が覚めました。  あぁ、こりゃ駄目だ、この先いくら結果を待ってても、一次審査すら受かる訳ねーと。  とはいえ、あの一週間、夜中にこっそり起きだし、パソコンに向かって夢中で小説を書いたあの情熱だけは本物だったと思いたい。  仕事辞めてぇという後ろ向きな動機だったとしても、あの努力だけは本気だったと。  あんなに何かに真剣になれたのは、もう10年か20年ぶりな気がする。  たぶんヘブンズ・スクエアは、このまま誰の目にも留まることなく消える。  当たり前のことだけど、それはそれで、何かちょっと寂しいな……  そんな事を思っていた時、ふと、ネットで小説を公開できるトコがあった様な……と思ってこのサイトに辿り着き、投稿を始め、そして現在に至ります。  ただただ非生産的な理由により、ひり出されたヘブンズ・スクエア。  ド素人が寝ぼけながら一週間で書いた小説です、本当に酷い内容だったと思います。  つまらないと思いながらも最後まで読んでくださった方、本当に感謝しかありません。  そしてたった一人でも「おもしろい」と思ってくださった方がいたとしたら、僕はまた5年ぐらいは仕事頑張れます。  という訳でダラダラ書きましたが、結局僕は、サラリーマン辞めたかっただけです!!\(^O^)/ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ……とまぁ、こんな感じですね。  完全に狂人です、本当にありがとうございました。

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