3人が本棚に入れています
本棚に追加
「お先、失礼しまーす。」
バイトが終わり、家路に着く太一が背後に人の気配を感じて振り返る………。
「あ、すみません…………」
「……………!!」
…………ぇぇぇえええ!!何で?何で??何でヒーラーさんがここに?
躊躇いがちに太一に話し掛けるヒーラーさんが困った表情をしている。何か事情がありそうだ。
「どうか………されましたか?」
「あの………以前も何度か偶然お会いしたことがあるって、ご存じでしたか?」
「あ、はい!あのー、あれですよね………横断歩道で………」
恥ずかしそうにコクリと頷くヒーラーさん。………夢でも見ているのだろうか?段々本気でそう思えてきた太一は、ヒーラーさんに気付かれない様にズボンの上からももをつねった。
「………いった………!!」
「………………??」
…………あぁぁもう何やってんだよ僕はぁー……ヒーラーさんビックリしちゃってんじゃんよー………でも、夢じゃない!
少し迷った挙句、ヒーラーさんが顔を上げて太一に言った。
「…………あの、警察の方とお知り合いなんですよね?」
「……………え??」
最初のコメントを投稿しよう!