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「………何、君そんなに俺から尋問されるのが好きなの?」
「違いますよ!(怒)」
面倒くさそうに頬を掻くあの警官が、その顔に「またか。」と大きく書いてあるような呆れた表情で太一を見つめる。
「今日来たのは別の件です………あ、いや、別………でも無いのかな?」
「え?何?君は俺に質問してんの?それとも自問自答してるの?」
…………もうほんっとに、何か話し方がムカつく!この人!
イライラしながら抱えていたリュックのポケットからグミの袋を取り出し二粒口に放り込む。目の前でモグモグとグミを食べる太一に、警官が手を差し出した。
…………あ、没収される…………。
「俺にもちょうだい。」
「え?食べるんですか?もうあんまり入ってないのでこれ全部いいですよ。」
「一個でいいよ。」
「あのー…………」
友達の様なやり取りをする太一と警官に、後ろに立っていたヒーラーさんが恐る恐る話し掛ける。
「あら?あんた前にこいつから付きまとわれてた………」
「だから………!(怒)」
「あ………実はそのことで相談がありまして………」
…………え?ヒーラーさん??そんな………ちょっとやばくないか僕………
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