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パイプ椅子に腰掛け、ムスっとした顔で机の上に広げられている大きな地図を見つめる。
「俺もさぁ、面倒なのは嫌だから、もう絶対にしませんって固く約束してくれればそれで良いよ。」
「だからぁ……そんなんじゃないですって!!」
「はぁ………あのさぁ、ちょっと気分悪くしたらごめんね?でもさ……そういう二次元の世界に逃げ回ってるから現実の世界で生身の人間に対してどう関わったらいいのか分かんなくなっちゃうんじゃないの?もう君もいい歳なんだから、そろそろ地に足着けて歩きなよ。」
「………何も、分からないくせに……知ったような口利かないで下さい。」
交番から出てきた太一がもう一度後ろを振り返ると、あの意地悪な警官が太一を見つめていた。「あの人嫌い!」と心の中で訴え、プイっと前を向いた。
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