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それを弘美は不思議な気持ちで見つめていた
最初の登場こそ異常だったが弘美に免疫が
ついたのか
今の拓哉はとても紳士で好感が持てたし
なにより二人がとても楽しそうだった
その雰囲気を壊したくなくて
弘美は3人にアイスコーヒーを
注ぐためキッチンへ立った
「それでお嬢さんがたの
今夜の予定は決まってるのかな?」
拓哉が優しく二人に聞く
二人が頬を染めキラキラした目で拓哉を見ている
「それが・・・・まだ決まってないわ」
「行きたい所はあったのよ・・・
ローリングストーンっていうクラブ
でもあそこは週末は予約がいっぱいで行けないの」
「一番人気があるのよ」
それを聞いた拓哉がくるりと
弘美の方を見て聞いた
「ローリングストーンに行きたかったのか?」
思わず弘美は頬が赤くなった
ミーハーだと思われただろうか・・・
「なんだそんなこと」
拓哉はフンッと鼻息をつきながら
胸ポケットからスマートフォンを取り出した
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