第三章 スターの仮面

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それを弘美は不思議な気持ちで見つめていた 最初の登場こそ異常だったが弘美に免疫が ついたのか 今の拓哉はとても紳士で好感が持てたし なにより二人がとても楽しそうだった その雰囲気を壊したくなくて 弘美は3人にアイスコーヒーを 注ぐためキッチンへ立った 「それでお嬢さんがたの 今夜の予定は決まってるのかな?」   拓哉が優しく二人に聞く 二人が頬を染めキラキラした目で拓哉を見ている 「それが・・・・まだ決まってないわ」 「行きたい所はあったのよ・・・ ローリングストーンっていうクラブ でもあそこは週末は予約がいっぱいで行けないの」 「一番人気があるのよ」 それを聞いた拓哉がくるりと 弘美の方を見て聞いた 「ローリングストーンに行きたかったのか?」 思わず弘美は頬が赤くなった ミーハーだと思われただろうか・・・ 「なんだそんなこと」 拓哉はフンッと鼻息をつきながら 胸ポケットからスマートフォンを取り出した
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