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一行を乗せたリムジンはクラブローリングストーンの
裏口と思われし所で停車した
とても大きな店だとしか弘美にはわからなかった
二人の真っ黒なスーツにサングラスの
ガードマンに付き添われて
複雑な迷路のような廊下や通路をいくつも通り
とうとうクラブの入り口にたどり着いた
入り口には支配人自らが拓哉たち一行を迎え
拓哉に深々と挨拶した
「いらっしゃいませ!櫻崎様」
支配人は穏やかな口調で拓哉達を歓迎した
「突然で申し訳ありませんでした
こちらにいるお嬢さん方をおもてなしするのは
ここ以外に思いつきませんでね 」
拓哉は穏やかに答えた彼の後ろで
真由美と聡子が顔を見合わせて
嬉しそうにクスクス笑ってる
「数あるクラブの中で今宵は
我ローリングストーンにお越し下さいまして
大変光栄に存じます」
支配人は拓哉一行全員に微笑み歓迎した
そして人目につかないように有名人が
お忍びでそうするように裏口から最上階にある
マスタースイートと書かれている
VIPルームに通された
そこからは踊り狂っている下のフロア全体が見渡せた
拓哉は弘美たちが興奮して
目を輝かせている所を見て満足した
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