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(;`・ω・´)「もももももももうすぐできょきょきょ教室だなしょぼぼぼぼぼぼぼ」
(´・ω・`)「怖がり方典型的か。あんまり騒ぐとバレちゃうよ」
(;`・ω・´)「いや別に?お兄ちゃんは?学校の怪談とか信じてないし?」
(´・ω・`)「はいはい強い強い。口調変わってるし」
ガッチリと僕の腕を掴んで震える兄。
情けないなあと思いながらも止まる気は一切無く、兄の教室の前に着いた。
高揚していたとはいえ、早く用事を済ませて帰りたい。
はやる気持ちを抑えようとはせず、扉に手をかけ力を入れた。
……が、開かない。そりゃあ鍵がかかっているだろうから当たり前か。
(`・ω・´)「あ、うちの教室さ、下の小さい扉のうち一番右だけ鍵壊れててかからないからそっから入れるぞ」
(´・ω・`)「何?寧ろもう誰かを侵入させようとしてるの、兄さんの教室は」
ホラーゲームの導入でもあるまいし、とやたらつっこむことが多いけれど結果オーライとして考えるのがいいだろう。
結局何も言わずに下の扉をカラカラと開け、這いずるようにして侵入するとバレぬよう慎重に音を立てないようにして閉めた。
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