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覚えているのは風の音だけ。
強風が窓ガラスを割って、中をめちゃくちゃにしたのか?
有り得ない。だって学校に入るまでだが微風どころか無風だったのに。
(;`・ω・´)「……兎に角出よう。嫌な予感がする」
(;´・ω・`)「待ってよ。異常気象とかならここにいた方が安全じゃない?外に出て何かあったら……」
(;`・ω・´)「その方が安全だろうが、尚更破片が散らばってるこの教室にいたら次風が起こった時危ないだろ?」
(;´・ω・`)「……それもそうか、じゃあ昇降口に行こうよ。もし見つかっても、強風が起こって鍵が開いてたから逃げ込んだって言えばいいしさ」
(;`・ω・´)「分かった。それじゃあ昇降口、に……」
そこまで言い、兄さんの口が止まる。
そして次の瞬間僕の口を手で塞ぐとその場に座り込んだ。
(;´・ω・`)「に………」
(;`・ω・´)「誰かいる、静かに―――」
「我々から逃げるために、ここまでするのか?」
兄さんが僕を窘めるのと、誰かの声が聞こえてきたのはほぼ同じタイミングだった。
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