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「……はは、いいねぇ」
するともう一人、誰かが窓から降りてきたのかガラスを踏んだ音が聞こえてきた。
こちらはマントでも羽織っているのだろうか、風によってバサバサと羽ばたくような音も聞こえる。
こっちの姿も、確認しないと。
生唾を音を立てずに飲み込むとガラス片を踏まないよう見えやすい位置に移動する。
【+ 】ゞ゚)「そう来なくっちゃなぁウサギちん?」
彼の姿は顔の半分を十字架のついた仮面をつけていたが普通の人間の姿をしていた。
裏地が赤いマントが漫画の中の吸血鬼のようにも見える。
……でも、それは漫画の話だ。現実じゃない。
(;`・ω・´)「……な、なぁ、しょぼん。これ、映画の撮影……」
兄がゆっくりと僕の元にやってきて現実逃避をするが、僕は首を横に振ることしか出来なかった。
(;´・ω・`)「……んなわけ、無いでしょ……」
頬を抓ってもきっとこの世界は変わりやしないんだ。
だけどこれだけは分かる。
(メ._⊿,#)「貴様の性根、今度こそ叩き直してやる」
【+ 】ゞ゚)「かかってこいよウサギちん。返り討ちにしてやっから」
早めにここから、バレないように出ないとやばいってことだ。
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