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【はじめに】
「筆者はエッセイやhowtoがどういったものなのか、深く理解できておりません。初書きとなります」
「読み専の方には申し訳ないのですが、エンタメ物語ではございませんので、あしからず……」
「若干の物語風を含んではいますが、あくまでも風です。ここまで読んでいただいたのに、期待していただいた方、すみません」
「これから続く文章は『ノックスの十戒』や『ヴァン・ダインの二十則』に、形式美のような衝撃を受けて、気の向くままに『個人的な理想の推敲方法』を書き記したものです。ミステリ内容は含まれていません」
「そして『理想の推敲方法』にもかかわらず、本文の『推敲』自体、まだまだ未熟です」
「かなりの理想・精神論・独断偏見が混じっています。中には『そんなこと既に知ってるよ』的な項目があるかもしれません。押し付けや、こうあるべきだ! と主張するものでもございません。正しい・間違いを区別するものでもございません」
「また、あくまでも本文執筆時の理想であり、今後考え方が変わる可能性もございます」
「ただ、『この箇所良い!』と思ってくださる書き手の方がいらっしゃいましたら、ご自由に推敲方法の一例としてご活用ください」
「筆者も時折、読み返しながら推敲したいと思います。星をいただけますと、一緒に推敲をしているような感覚に浸れ、励みになります」
「……正直に言います、流れ星でも流星群でも、とにかく星が見たいです。煩悩です。星は綺麗なのに、思考が綺麗ごとでした。許してください……」
──そこまで喋ると、目の前の喋るランタンは灯りを消した。作業に集中しやすそうな暗闇だけが、あなたを優しく包んでいる。夜空の下なのだろうか? 見上げて星を確認する術は、不気味にも今しがた願われていたような気がするが……。その判断を下すのは、まだ早計だろう。
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