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可愛いと胸の大きさを両方、褒めるのか。
この人は正直者なのか、ただのセクハラ大学生なのか。
呆れながらも、笑ってしまった。
「フフッ。胸の大きいのも褒めてるんですか?
セクハラですよ。
黒木さん、ありがとうございます。」
「ただし、ランニングは続けようね。
あとさ、ランニングウェア買ってあげるよ。」
「いらないです。今のがあるし。」
「今のウェアは桃ちゃんの豊かな胸が強調されてて、朝から刺激が強すぎるんだ。
ゆったりしている可愛いウェアを買おうね。」
有無も言わさない黒木さんに流されている気がする。私は黒木さんに顔を赤くして、怒るように言った。
「黒木さん、ただのエロ親父。」
「え〜⁉︎エロ親父はショックだ。
最初、走り始めた時は黒のトレーナーだったよね?それが今のウェアにしたら、胸が気になって仕方がなくて。」
「もう〜!」
「桃ちゃんの制服姿も拝めたから普段着も見たいな。ランニングウェア買うから、デートしよっか。」
「えっ?」
「ねぇ、デートしよ?」
「…私で良ければ。」
「ランニングウェアは僕が選ぶからね。」
見返す為にランニングを始めた。
頑張っていると誰かが見ていてくれる。
とりあえず、家に帰ったらデートに向けて可愛いコーディネートを考えなければ。
FIN
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