プロローグ

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プロローグ

記憶に刻まれている貴方との出会い。 思い出の中のあなたはとても弱く、泣き虫の子供のまま。 「僕は強くなりたいんだ」 アナタはそういった。 でも、強くなるって? 本当の強さって? 私は今、貴方の側にいない。だけど、あなたが私を望むなら、わたしはアナタを何度だって助けるわ。 だって、私にとって貴方はハツコイだから……。 「本当に……いいのか?」 「えぇ」 「わかった。それならやるぞ」 「いつでもどうぞ」 「契約の証として俺の血をお前の中に流し込む」 覚悟を決めたはずなのに、どうしてそんなに悲しそうな顔をしているの? 私はあなたを否定しない。あなたと一緒なら怖くない。 アナタは暗い海の底にいるみたいだっていつも言ってたよね? でも明けない夜はないの。昼は太陽が、夜は月が私たちを照らしてくれる。 貴方が自分自身を暗闇だって言うなら、私が貴方の太陽に、光になってあげる。 だから永遠の時間を二人で生きよう。たとえ死なない身体になったとしても、私は後悔なんてしないから。 あなたの罪も、罰も、全て受け入れる。 だって、私たちは二人で一つ。そうでしょう?
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