最終章「紅い月の真実、永遠の契約」

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「吸血鬼になったんだろう?」 「!どうして、それを」 「壱流の髪を見ればわかることさ」 「髪?」 「銀髪になっているだろう?」 「あっ…」 今まではサラサラの黒髪に赤い目だった。なのに銀髪に赤い目。それは吸血鬼の…。 「壱流は未完成だったからね。吸血鬼としては半人前。だけどキミと契約を済ませたことにより壱流は本物の吸血鬼になった。だから見た目にも吸血鬼の特徴が現れたんだよ」 「でも私はなんともな……白銀先生?」 「キミはまだ完全には目覚めていない」 「それってどういう」 「それはこれから先わかると思うよ。なにせキミたちは死なない身体を手に入れたんだから」 そうだ。私は、わたし達は死なない。 「死なない身体なら少しくらい手を出しても…だめかい?」 「は、白銀先生…」 また手に触れられた。 「龍幻!お前も闇華狙いなのか!?子供には興味ないって言ってただろ!」 「ん?そうだったっけ?」 「自分がいったこと忘れてんじゃねー!」 「姉貴、明日からまたお迎えに上がりますね!僕は姉貴の騎士ですから」 「あ、明日くらいは休ませて。さすがにいろいろあって疲れたわ」 こんな戦いをしたあとで明日から学校って…。 そうだよね、私は高校生になったばかりなんだから。
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