最終章「紅い月の真実、永遠の契約」

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「闇華の騎士は俺だ。なぁそうだろ、闇華」 「壱流は少し頼りな……んっ!?」 「なっ…!壱流さん、いますぐ姉貴から離れてください!!」 「人前でキスするとは壱流もすこしは成長したようだね」 「まって壱流。2人が見て…る」 「うるせぇ、お前は黙って俺だけ見てろ」 「んんっ」 キスが長くて息が苦しい。 「闇華は俺のもの。言っただろ?これからの初めてはぜんぶ俺のだからって」 「うっ…うん」 ちょっぴり頼りない。私の中ではほんの少しだけ弱い貴方がいるのだけど…それを言ったら壱流に怒られそうだから黙っておこう。 「これから?僕、さっき姉貴に…」 「あ?」 「ちょ、幻夢…それは今言っちゃ…」 「結ばれて早々浮気はいけないよ、炎帝さん。だけど、吸血鬼の世界には複数の吸血鬼と結婚っていうのは珍しいことじゃない」 「白銀先生、私結婚なんてまだ」 「キミが望むならオレはいつでも協力するよ。なんたってオレはキミの師匠だから…ね」 そういって白銀先生は前みたいに手の甲にキスをした。まるで王子様みたいに。
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