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ンバの個人的な苟晞評です。
戦闘 ★★★★★★★★ 8
石勒や王弥とやり合えるから
戦はかなり強い。
伊達に白起や韓信に比されてない。
王弥も石勒に(方便の中でだけど)
「あの苟晞を捕虜にするとは!」
とか言ってるし。
一回勝ってる相手によく逆転されるのは
なんなんだろうね。詰めが甘いのかな。
王弥と苟晞にそんな
大差はないかなぁと思ったので
王弥と同じ評価の★8とします。
戦略 ★★★★★★ 6
八王の乱から続く永嘉の乱という
一番生き残るのキツイ時期に
当たっちゃったから
ちょっと甘めの査定です。
曹嶷戦は敵の数が多くて
ビビっちゃいそうな場面だけど
相手の動揺見て取るや
すぐ様攻撃に移ってるとこが
実に鮮やかでした。
極貧の身分から
州刺史になったのはすごい。
内政 ★★★★★★ 6
苟晞の評価で一番迷う所。
事務処理能力はピカ一だけど
法の運用が厳格すぎて
青州は血の海になった。
不正する奴はいなくなるだろうけど
民衆からの評価はクソ低い。
弟はさらに輪をかけてドイヒーで
この兄にしてこの弟ありって感じ。
コーエー査定なら
政治は60台後半から
70台半ばくらいになりそう。
蜀漢の諸葛亮も
厳格なのは同様だけど
ケースバイケースの柔軟さと
バランス感覚があったから
処罰された人も不平不満を
口にしなかったとか。
そのバランス感覚がね、
なかなか持ち得るもんじゃないのよね…。
人格 ★★★★ 4
酷吏要素が足を引っ張る。
従母の子を泣く泣く斬る場面は
人間らしさが感じられたけど、
諌めた人殺しちゃうわ
逆ギレするわ増長するわで
最後は人望を失って
石勒に敗れてしまった。
司馬越グループのセリフだから
あんま鵜呑みにできないけど、
「苟晞には大義があり
純臣とはいえない」
っていうのがある。
石勒に最後まで抵抗したし
王法の適用に拘るって事は
王室への忠義はあったと思うんだけど
どないでしょ?
これにて苟晞伝をおわります。
次回の更新は5/23から。
次は淡々後漢書、銚期伝。
2022.4.2
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