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でも今考えるとめちゃめちゃ犯罪寸前・・・いやアウトだけどね。
それこそ男の子と女の子の差も分からない、雄しべと雌しべのお話も知らないうちに、皓ちゃんによる僕の教育は始まった。
元々僕をお風呂に入れるのは皓ちゃんの役目で、服を脱がして身体中を触ったって、なんにもおかしいことは無かった。
僕が物心着いた頃にはもう全身を・・・もちろん下肢も含めて隅々まで洗ってくれるのは当たり前だったし、その手に反応するようになったって、
『成長したね』と言われれば僕は嬉しくて、皓ちゃんのものがその時すごく大きくなって硬くなってても、それを握って擦ると更に硬くなって白いものを吐き出しても、僕はそれがかっこいいとさえ思っていた。そして、僕も早くああなりたいって思ってたんだ。
今思うとその頃の自分のバカさもさることながら、皓ちゃんの変態じみた行動は如何なものかと思う。だけどその頃は皓ちゃんを微塵も疑うことを知らない僕はひたすら皓ちゃんの言いなりでされるがまま。こうして僕は幼い頃から皓ちゃん好みになるように、そういうことの全てを教えこまれていったのだ。
皓ちゃんすごくカッコイイのに、やってる事が変態のおじさんみたい。
それが僕に対してだけなのは知ってるけど、皓ちゃんの僕に対する執着は凄まじく、今日だってちょっと女の子とぶつかって一緒に倒れ込んだところをたまたま見られてしまっての呼び出しだった。
おしおき・・・とまではいかないけど、結構意地悪だった・・・。
何かやらかした時のおしおきはもっとハードで辛い。最後は泣いて謝るまで許してくれない。過去に一度、ものすごく怒らせてしまった時は、それはそれは辛くて泣き通しだった。本当に辛くて苦しくて、気がおかしくなるかと思ったもの。
もう二度と、あんなに怒らせない。
僕はそう肝に命じた。
だけど不思議と、僕はそんな皓ちゃんを嫌いになったりしなかった。
さすがに小学校も高学年になると自分が何をされていて、それがどういう意味を持つものか分かったけど、だからといってどうする気にもなれなかった。もうそれが当たり前で、実はそれは間違いです、してはいけない行為ですよ、と言われてもぴんと来なかったんだ。だって、皓ちゃんが僕にしてくれることはひとつも嫌なことは無いし痛くもないし、気持ちいいことだけなんだもの。
人って、気持ちいいことに弱いよね・・・。
でもちゃんと分かってる。これは誰にも言えないことだって。親にだって言えない。知られたらいけない関係だって。
でも、10才差のカップルなんていっぱいいるし、従兄弟同士も問題ないよね?同性同士も今はあまり珍しくない。まあ、先生と生徒の関係は問題だけど。
それはまあ置いといて、ちゃんとした恋人同士だったら問題ないよね?でも、僕と皓ちゃんの関係って何だろう?
恋人同士・・・なのかな?
僕にとって皓ちゃんは初めから存在する人で、いるのが当たり前。僕の世界にいないなんて考えられないくらい大きな存在だ。それこそ家族みたいに。だけど家族と違うのは、皓ちゃんとはエッチしたくなっちゃうってこと。
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