リョウ・ニッタ

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私道を持ち主の許可なく歩けば銃を突き付けられても文句は言えない。ここの州法では不法侵入者は地主の裁量に任せることになっている。 リョウの背筋に冷や汗が落ちた。 引き返そうとギアを変えようとしたときだ。 何の予兆もなく目の前に茶色くて大きな物が現れた。 馬と認識したころにはギアのことなど無視してブレーキを踏んでいたが、一拍遅れて衝撃がきた。 痛みに耐えながら何とかキーを抜き、外へ出る。 地面に転がり込んだところでリョウの意識は落ちた。
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