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「えっ……と、一般参賀に来た人に、手を振ってるとか……」
弘之は過去に見たことがある映像を思い浮かべる。
「それだけ?」
「えっ……いや、あんまり考えたこと、あれへんかったな……」
弘之は返事を考えるふりをしながら、これからどうするか考えた。
初姫は可愛い。彼女になって欲しいし、何といっても彼女の一次選考を通過している。
でも、交際をすると、色々と面倒くさいことになりそうだ。諦めて彼氏になることを辞退するべきか……。
「まぁ、それが普通だと思いますけど……。あのですねぇ」
初姫に見つめられて、弘之はドキッとした。こんな可愛い顔で見つめられたら、絶対に付き合いたい。
弘之の中で、先のことはさておいて、とりあえず彼女にしたいという欲望の方が勝った。
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