シーン3 妖退治

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学校を出て、自宅に向かって歩き始める。 「けど、京守さんに温羅が憑りついてるってことは、今は封印されてへんってことなんかな?」 「せやね。でも、今朝のお父さまの封印の儀では、いつもと変わってないって、言うてたけどね」 「ふぅーん。そっか」 「きゃぁあああああああああ」 突然女性の悲鳴が上がった。 「何やねん?」 二人が悲鳴の方を注視する。 「あっ!」 初姫は驚いた。 二十メートルほど先に、今朝見た紫色のモヤをまとった男がいて、手には包丁のようなものを持っている。 その男の足元に、若い女性が倒れていた。 ここからでも、その女性が血を流しているのが見える。 男はすぐ近くにいた年老いた男性に向かって、刃物を振り下ろすと、今度は初姫たちの方に向かって走ってきた。
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